スケート靴を脱ぐまえに

舞台・スケート・他 備忘録ポエム >₍ᐢ. ̫ .ᐢ₎

はじめまして、SOARA 〜 あるいは映画LET IT BEからイブステep2 月花神楽 感想

副題:君に会えてよかったよ(久々にタイトルが長い芸をしたかった)(自分語りスレスレのキモオタの感想文です)

f:id:kcmz:20191126214840j:plain

このブログのすべての画像の著作権及び肖像権は、各権利者に帰属します。

 

 2.5次元ダンスライブステージと銘打たれたジャンル*1に足を踏み入れて、板の上にしか存在しない有限アイドルをすきになり、いつのまにか3年以上が経っていた。

 板の上にしか存在しなかった自担は卒業というキャス変により物理消滅し、急な坂道のしたの400キャパだったジャンルは大きくなり、後続ユニットが続々と舞台へと打って出て*2、もはや事務所内戦国時代である。

 

 こんにちの.5ジャンルの隆盛に伴って、程度と割合の差こそあれ、大体の客層は「原作厨」と「俳優厨」に分けられるようになってきたと思う。そんななかに有ってなお、思えばジャンルに足を踏み入れた2016年4月のあの時も、わたしはそれらのどちらというわけではなかった。

 "も"というのは、いま再び同じように、うっすら知っている俳優さんを介してよく知らなかったアイドルと出会ってときめいて、これからを楽しみに生きはじめたからだ。

 

 と言うわけで、劇場版SOARA『LET IT BE – 君が君らしくあるように – 』から2.5次元ダンスライブ ALIVE STAGE ep2.『月花神楽』の、SOARAに対しての感想です。はえぴわんも見ていて、Growthは八重樫くんが好きなかんじでした。思ったよりもって言ったら失礼なんですが、思ったよりも冷静で年相応に頭の回転が速くて空気が読めておまけにあのさっぱり甘めのわんわんフェイスにバッキバキの腹筋にめちゃくちゃ可愛いお声で高い身体能力で、けっこうかなりだいすきになってしまった……

 

※どちらもネタバレを当たり前に含みます

※映画舞台両方の感想の後にキャラクター・キャスト雑感をいれています

ブラウザ版から見るとキャラ名キャスト名の小見出しがなぜか表示されていないので本文中にお名前を出すことで対応しております、スマホ版から読むとくどくなっていて二重にすみません!

 

劇場版SOARA『LET IT BE - 君が君らしくあるように - 』

f:id:kcmz:20191126191652j:image

 公開日は10月4日。春先、撮りました!っていう公式アカウントのツイートに添付された写真を見て、江口拓也さんの地縛霊おらん?と速攻身内で話題になったのがもう遠い昔ですね。その後バズっていた該当ツイートですが、結局本人でウケた。


【2019.10.4公開】ALIVE・劇場版SOARA『LET IT BE -君が君らしくあるように-』プロモーション映像

 青空がよく似合う校舎を借りて、勝手に想定していたイメージよりもかなりきちんとつくられたこの予告が公開されてから、結構楽しみに待てた気がしました。

 まず手放しで賞賛すべきは、楽器未経験者も擁しながら、撮影で生演奏ができるレベルまでもっていったところでしょう。今日び編集でどうにかなるところにこだわった制作陣と、それに多忙な中ついていったキャスト、どちらもすごい。また、劇中で披露する5曲とエンディング1曲の計6曲をキャスト音声で録り直して売ってくれたのもかなり嬉しいポイントでした。集金乙と言われればそれまでだけど、もう声優が世に出しているため売れるかわからない音源を発売までこぎつけてくれた手間を思うと感謝しかない。

 あらすじは公式サイト*3にかなり長く載っているため、引用は割愛します。あらゆるお写真が秀逸。特にこれとか。

f:id:kcmz:20191126140422j:image

 キャラ名や雰囲気はツキパラ。のチュートリアルストーリーでざっと履修したのみだったんですけど(重くてアンインストールしましたすみません)、5人中ボーカルの空くん含めたこの3人が上級生なの、これから待っているものに胸をはせてしまって観る前からすでに苦しくなってしまいません?なりませんか、そうですか。

 さて大筋ですが、まずSOARAのことを「高校生バンドアイドル」としか知らなかったため、創設をこういうふうに可視化してもらえるのってすごく貴重だしありがたいなとおもいましたね。さすがにもうツキステ。ではそのあたり今更できないと思うので。「高校生○○」が乱立する昨今、こういう成り立ちとエピソードがあります、とバンド名「3年生を送る会バンド」からも明示できるのはシンプルに強みじゃないかな。3年生を送る会、完全に高校生じゃなきゃいけない理由になっているので上手い。

なんだかこのまま書いてるとエモさに頭殴られてるから予想外に長くなりそうなので、観終わってバーッと書いていたらしき怪文書メモから一部引用します。

おつかい日替わりでお願いします

舞台のオタクを拗らせすぎてる。 でも日常編なら物ボケとしてありだったな

青春の神様、日替わりネタありそう

なんでもかんでも日替わらせようとするな。

お手軽アハ体験気になりすぎる…………

あ~~~これね!音楽室かな?でみんなで座ってテーブル囲んで、守宗廉くんを説得するシーン、カメラが切り替わるたびにほぼ全員かなり大きく姿勢が変わってる、特に空望宗!!!!!!

お前がSOARAの柱になれ

高架下じゃなくてブランコの空守シーンですけどね。あそこでBGMに真修くんの歌うパートが流れてたの、すごくよかったな……

守宗が出てきたのにキャーがないのはおかしい!!!!!

それはそう。メインとなる3年生を送る会、集客のためにもっと守宗のハイレートさを押し出してほしいし、人気のある先輩がああいうので登壇したら悲鳴と歓声で大騒ぎになる学校に通ってたからみんなおとなしくてびっくりしちゃった(エキストラの皆さんです)。オタク、推しには常にハイレート描写が欲しいので……

 正直なところ、根がスポーツジャンルのおたくなので、神楽坂くんの夏のエピソード(映画自体は上級生組が2年次の冬から春を描いているため過去エピにあたる)が一番強く印象に残っています。個人的に元バスケ部なのは知っていたので、なんでバンドに参加できたのかなと上映前には思っていて、それが故障による1年半早い引退としって一気に心が重たくなったっていうのもある。

 応援する、ということに楽しさと幸せを見出してるタイプのおたくだけど、その分だけ応援は結果何もできないなと無力感も覚えてきました。だから、神楽坂くんが怪我で引退することになって、泣き喚くでもなく、ビー玉みたいにきれいな瞳に涙を溢れる寸前までためて、競技人口を考えるとインターハイにスタメンで出られる高校生だった自分は凄く幸運だと思うと主治医に言うところでもうぼろぼろに泣いてた。「立たせてもらいました」っていうボキャブラリーがあまりにも理知的で謙虚でよすぎる。一度は意地でも続けるというようなことを言いかけるのに、いま予選で無理やり復帰しても、難しいのはそのあとの大会、つまり本戦やWCで勝つことですよね、と主治医の気遣いを汲み取るんですよ。涙をこらえてぐっと締め付けられた喉から出たような声の演技がうますぎる。

 「俺は、あの景色を一生忘れないと思います」とただただ穏やかに言ってくれたのに涙が止まらなくなった。応援していた親族、出られなかったチームメイト、先輩後輩クラスメイト、いたかもしれないただのファン、という「応援していた側」からしたら何にもできなかったとしてもこんなに嬉しい言葉はないと思います。だってそうじゃないですか?わたしの大好きだったひとが、わたしたちが応援していた光景を「一生忘れない」と言ってくれたらわたしなら身も世もなく泣いちゃう……って思ったけど言ってくれた人、いたな……小塚崇彦さんっていうんですけど(はい)#はい

 神楽坂宗司くん、この時点で応援“される側”としての、誰からも与えられない、紛れもない素質がある。白い病院の壁に寄りかかって座った横顔、透き通った涙の膜が張った瞳がこんなにきれいなことある?と思ってさらに泣けたし、逆光で現れて本人より先にべしょべしょに泣きだしちゃう空くんとの横並びのシーンにも泣いた。調べたらどうやら当時国外にいた守人くん、はよ帰国して。

 好きな演出は、3年生を送る会本番で楽曲歌唱をしているシーンに突如として挿入される走馬灯みたいなきらめきの季節たち。あんなの来年の卒業式で思い出して泣いちゃうでしょ望くんが!!!(?)春に出会って夏に汗をかき秋にお互い理解し冬の寒さをしのいでて、大混乱して涙腺が緩みました。桜咲く道を歩いてるのもよかったけど、ホースで水掛けたりしてはしゃいでるやつと、焼き芋食べてる?やつが特に印象に残っています。空宗と一緒だと何の気なしに高校生らしく振舞う守人くんを再三目撃して、在原くんって意外とはしゃぐよね(笑)って下級生女子にマウントとる同級生になりたかった(発想が最悪)。

  いついかなる時も青7の亡霊なので、学ランで、逆光で、舞台の上で、「俺も」って笑う真修くんにぐっときたな。

 最後に「まだやり足りない感じする」からツキプロオーディションに繋がって、なるほど~!って素でびっくりしたし、あたらしいステージに足を踏み出したみんながとっても素敵な顔をしていてすごくすごくいい構成だった。SOARAちゃん、卒業式でもライブしてくれ。カバーは桜ノ雨かさよならメモリーズがいいです、と言いたいけどあまりにもオタク選曲過ぎるな……あとはRADの青い春とか、あとはLOVEYOUONLYとか……尽きないですね。

 映画でよかったと思うのは、やっぱり編集とカットができるので、一人一人の演技力の差もあまり感じることなくただしく演出の見せたいものを受け取れた点かなと思いました。場面転換が容易になるし、カメオ出演の某声優さんおふたりのファンの枠とかで顧客の間口も広げられるし、舞台と比べて単価が低いし、入りやすさを前面に押し出す戦略に好感が持てました。4週伸びての6週間上映、おめでとうございました。

 

ALIVESTAGE ep2. 月花神

 SOARAメイン回を中心に振り返ります)


2.5次元ダンスライブ「ALIVESTAGE」(イブステ)Episode2 公演CM30秒

 やってきました!古都奈良!じゃなくてこのジャンルおなじみ、IF世界モノ。正直次は同様にこのジャンルの定石と化しているすってんころりん系かとえぴわん終わりに思っていたので意外でした。「世界」が大きな火山を中心とした大きな大陸で、ドーナツのようにさまざまな国々が建国されている、年イチの集金イベントAGFでのメインテーマとなっていた世界観でくるところが強気で大好き。

 まず冒頭、神楽を舞うのに出てきたSOARAあまりにも美人でぎょっとしたのをよく覚えています。舞台用の濃いアイラインも西村先生の天才的なウィッグもきらきらあざやかなカラコンも大好きだからキャラクタービジュアル解禁からワクワクしてたのに、完全に期待以上!映画は、校舎やエキストラの皆さんとも違和感なく溶け込むようにできる限り三次元によせられていて(ドラマ弱虫ペダルと似た手法を感じました)、全員地毛でメイクも薄くて裸眼のあの感じもよかったけど、やっぱり舞台はこうでなくちゃ。板の上にいてくれる限りフレームアウトが無くて、表情全て追いかけ放題なのも嬉しく思ったんですけど、これはだいぶ舞台というエンタメそのものに感化されてるみたいです。

 袖がない人も一部いますが、それにしても布の量が多い月花SOARA、一挙手一投足に羽織や袴やチュールの袖やら裾やら羽やらがついてきて、重みがあって派手で大変素敵。盛り盛りです!モリだけに!!とご本人が仰ってた守人くんのお衣装がもうとにかくすきでした。領主の息子として晴れの舞台で着る衣装として、資源産出はなくとも農耕的に恵まれた豊かで穏やかな青藍をよく示していると思います。領民に愛されるいわば「おらが領主さま」の血筋を感じられて、何となく嬉しい。

 そういえば、ドルステで奇数のアイドルに出会うのがおそらく初めてだったので、フォーメーションのよさにただただ感動できました。シンメをつくるのは難しくなるけれど、それを補って余りある「センターがいるフォーメーションってこんなに楽しいのか」感。ひとりをゼロ番に置いて他が両サイドやや後ろにずれ、山型?になる隊形が大好きで、○○(ゼロ番のメンバーの名前)艦隊と呼んでるんですけど、それがたくさん見られてよかった。

 IF世界だと、ツキステは割と「普段と生きてきた環境が違う魂をどう演じるか」ということに重きが置かれてた気がしていて、違う人であることが全面に来ている印象が強かったですが、イブステは割かしそんなこともなく、ふたグループとも結構皆さん総じて現実時空と同じように感じました。もともと戦えなさそうな人が少ないというのもあるし、不得手そうな人が不得手なままの方がよい展開だったのもあるのかな。※ZIXさんだけはかなり別人かもしれない。万人にきちんと愛される役作りはさすが。2作目なのは夢見草と一緒だと思うけど、良い悪いでなく、そういうところもアプローチの差として興味深いです。自現場にかまけてないで帝国2もちゃんと見とくべきでしたね。

 SOARAの根底にはいつでも青春というワードが本流のように流れていて、だからこそ今回はそこをどうしてくるのかな?とは思っていたんですが、ふつ~~~に学校に通わせてきてめっちゃ強いなと思いました。なるほどね。学校に空くんと通う、という目標(世界を救うというのは最終的に降ってくる課題であり彼らの日々の目的ではないと思うので)をメインに据えて、最後の果たされない約束にまでつなげるのは素直にすごい。確かにあのラストの場面、バンドも組んでいない空くんと交わす約束としてはおいしいごはんやみんなへの三味線演奏など、わたしの足りない頭で考えつくどれよりも「学校に一緒に通う」がただしいという感じがします。

 守宗コンビがお互いのラブレターを渡しあうくだり、ハイレートなふたりの描写がだいすきなので、めちゃくちゃに良かった!ふたりして当然のように持ってるからお弁当とかかと思ったよ。ここで好きなのは、ふたりとも迷惑そうな顔だけは一切しないところ。手紙を書く時間も、渡しておいてくださいと相手に頼む勇気も、たぶんちゃんとわかっているふたりが最強に好き。

  人が死ぬこと、国が危機にさらされることをはじめて目の当たりにして、それでも誰よりも先に前線に飛び出すみんながたまらなく好き。戦いの場に戻ってきちゃった領主の息子たる守人くんのことを誰も咎めない無謀さも若くて好き。あとああいう役割を背負ったキャラクターじゃなければ空くんも完全に動ける戦闘要員だろうし、一番華奢な廉くんですら剣道有段者でどこから見ても死角のない超攻撃型編成となるため、次回IF世界を構築する際はその点も期待したい。次は現代日本アイドル時空ですが。

 前楽での『そよかぜの唄』群舞、なんでかわからないけれどグッときすぎて泣いてしまいました。新調したオペグラがよく見えすぎたのかな。「風が僕らを ここにあつめて 見せた夢と 君の笑顔が ただまぶしくて心惹かれる」のみんなの柔らかい笑顔、ストーリーを踏まえた「ここで待ってるから」、きっと亡くなってしまったであろうあの時空の空くんとそれを受け容れなければならなかった生き残った誰かのことが胸に迫ってしまって。そよかぜの唄、iTunesで落としたんですけど、リアルに一日4回は必ず聴いてる

 ライブパートはとにかく本当にきらきらぴかぴかしていて楽しかった!!!!の一言!個人的に自担が客降りしないと喜んじゃうタイプで、その点生演奏の固定定点、よすぎました。音感リズム感に起因する音楽センスが絶望的にないため、生演奏の素晴らしさというものをきちんと享受できたかと問われると正直頷けないのですが、泣いてる人がたくさんいて、これは自担が顕現したという喜びに生演奏がのっかったがゆえの感動だと思うので、生演奏でなければならなかったと思います。

 ダンス曲もあったのは嬉しい誤算でした。正直なところ、「高校生バンド」から「高校生」という売り文句が取れたときに、残る付加価値でどう売っていくのか・生き残っていけるのかっていうのはわたしのなかでどんな事務所のアイドルを見てても考えてしまうことなんですけど、大丈夫なんだろうなという妙な安心感が生まれた。あのライブしてるSOARAは高校卒業してますよね?向こうの次元で野外ロックフェスとか呼ばれて出てほしいな。

 あととにかく私、SOARAの曲が好きで好きで。歌詞厨だなと思うんですけど、あの共通した胸に刺さる明るさがひたすらに幸せにキンブレを振らせてくれる。みんな余裕ができると演奏中でも絶対に観客の方に目をやってくれるし、ひかりの海に目を細めながら、顔を見合わせながら、楽しいを表現してくれるのがこちらにとってダイレクトに幸せとして響きすぎる。映画とイブステが無ければここまで聞きこまなかったと思うので、邪道な出会い方で怒られそうですが、出逢えてよかった!!!

 

キャスト・キャラクター雑感

大原空くん/堀田竜成さん

 歌が上手いのはもちろんとして、ライブの煽りがとにかく上手だった、堀田竜成さん。盛り上げるのもそうだけど、一番印象に残ってるのは『花咲く丘で』のイントロのチャイムのところ。おたくに、ワンフレーズぶん抑えめにさせて、次の盛り上がるところから爆発させる手腕がすごかった。やっぱり路上とか経験してるつよみがありますね。

 顔が小さいのでそう見えないけど、みんなと並ぶとすごく小柄なのは今回のお話にぴったりだった。痩せたせいもあるのかな。台本読みながらだかセリフ覚えながらだか、12km歩いたエピソードが好き。土壇場での機転が利くので、日替わりのメインにいてくれたのは良かったと思う。アドリブでの小さなツッコミがきいてた。

 大原空くんは、感受性が豊かすぎるのを持ち前の明るさで補えていて、人に愛されるのが上手な人だと思います。笑った時に、まあ仕方ないかって思わせられるのが空くんと竜成くんの共通項なのかな。歯並びがいいですよね。

 客席を見ながら余裕でギターを弾けてて、ライブパートでは誰より頼りになるボーカルだなと思って見てました。俺のうちわ持ってる人全員と目を合わせるのを目標にしてた!って笑ってたのすごかったな。空くんもそういう人だと思う。

 

在原守人くん/石渡真修さん

 初めて見てからもうとっくに5年が経っていた石渡真修さん。特に推しと言えるほどお金をかけられている俳優さんではないのですが、この人が出ていたことがわたしがイブステに行った理由の1つでもあります。在原守人くんはキャラクターとしてはノーマークだったので、こんなにかっこいいのか!!!!って、映画でも舞台でもずっとお手上げ降参って感じでした。眼鏡しててもかっこいいけど外すと美形すぎる、なんなんだ。

 アコギを弾いてたイメージはあるけど、エレキは多分初。それでもキャリアがあるから引っ張って行かなきゃいけないし、ダンスも池ちゃんの振付は鬼だし、って夜中スタジオを借りて一人で練習してたエピソードがだいすき。それバラされて怒ってたのも、らしかった。

 誰より殺陣が強くて重くて、領主の息子としての説得力がうなぎのぼり。浅葱の方で、六道に「かもしれない、だろ?」って言われたとき、一人静かに俯いて、めちゃくちゃ怒ってる「やっぱりダメか」の顔してたのが忘れられない。あとやっぱり青7の亡霊だから下ハモ上ハモ自由自在、メロディ歌わせても空くんに上手いって言われる守人くんが真修くんなの嬉しくてたまらなかったです。聞き分けが苦手なわたしが楽に聞き取れるくらいに慣れた歌声だけど、どの曲も楽しげに聞こえる。そのたび、守人くんは空くんの第一の表現者なんだなって思う。最初の「素敵な曲だね」を聞く顔でその日竜成くんがセリフ飛ばすかわかってたって言ってたの、よすぎました。あとさーーー青7の話ばっかして本当に申し訳ないんですけど青7のスタイルがインフレすぎて気づけてなかった、真修くん顔が小さい首長い脚長い眼鏡かけても顔が地味にならないすごい。

 相変わらずやさしい真修くんのこのブログ

がとってもすきでした。

 

神楽坂宗司くん/吉田知央さん

 めちゃくちゃにハイレートな黄色担当ということで推しになりそうだった神楽坂宗司くん。いついかなるときもずっとかっこよくて、こんな弱点のないアイドル爆誕させたツキプロは無敵。よく発掘した。空くん偉い。あんなにモテてるのにそれを疎ましがらずそこまで気にしておらず、かといってモテてる自覚はあって、もとバスケ部インターハイ出場者で引退後はいろんな部で助っ人無双して、幼馴染の後輩にはずっと頼れるお兄ちゃん。なんかもうすごいな……要素つめこまれすぎ。

 吉田知央くんのあの抜けてるんだか計算なんだかわからない感じが、あれだけ爆盛りキャラなのに嫌味のない神楽坂くんに通じてるんだと思います。瞼と瞳と口角の演技がとってもすき。

 真顔と笑顔が劇的な人だから、月花神楽の表情がもう無敵すぎました。『青藍の空へと』の「♪言祝ぎ 決意を抱き」、滑らかな美しさと雄々しさが両立された動きが大好き。毎回投げキスに見えて焦ってからあっ違うわと思ってました。ハスキーめでちょっとかすれた歌声が本当にいいなあと思います。「もし叶うなら戻りたい」とか何度でも聞いてしまう。ライブパートも、ドラム叩きながらかなりちゃんと客席を見て、黄色に頷いてるのがすっごく良かった。

 

宗像廉くん/植田慎一郎さん

 4年弱前に初めて見て、しばらく後に出ていたキャスサで「趣味:懐中電灯」を熱弁しておりサインが蚊でめちゃくちゃ興味があったにも関わらずその後ジャンルがかぶらなかった植田慎一郎さん。こういう人と再会できるから、ツキプロ、夢がありますね。

 個人的に宗像廉くん、押されて押されて参加してたので、将来的に脱退しないか映画の中盤まで心配してたのですが、好奇心を形に踏み出せる人という描かれ方をされていてすごくよかった。あの年まで真面目に剣道やってたらおそらく二段以上、ピアノが弾けて模試一位であの顔でしかも幼馴染のお兄ちゃんがドのつくハイレートときたらあの地区のたてわり下校班の倍率が心配です(小学校文化)。ラーメンちゃんと食べてたのよかったな、男の子という感じがしました。

 ご本人が、廉くんを「SOARAを見守る人」と表現してたのもよかった。結成までにメンバーに気遣われた分を、今後活動で返していく人なんだろうなって思います。植田くん自身はまじで面白い人だと思うので(挨拶の「ここからは植田でいきます」おもろすぎる)、むなたかれんちゃん然り、今後の日替わりも期待せざるを得ません。

 

七瀬望くん/沢城千春さん

 沢城千春さん、実は声優としてよりも先に『もう一つのシアター!』(2011?)という舞台で高校生を演じていた印象が強いのと、昨年もたまたま観に行った極上文學でわけわからん日替わりを振られてわけわからん返しをして混沌を生み出してたので、全然違和感なく観ることができました。

 沢城さんの七瀬望くんは、真修くんが言ってたみたいに「バランサー」という感じのする人。意外と空気を読み、SOARA結成時も強引には廉くんを押し続けないところと、誰も待っていない静かな部屋がすごく心に刺さりました。天才ベーシストのお兄ちゃんをゆくゆくは気にすることになるのかもしれないけど、今度は廉くんたちがきっと寄り添ってくれると思う。お兄ちゃんとテレビじゃない電話をするシーンがすきでした。

 

七瀬望くん/渡邉響さん

 唯一の舞台合流キャストだけど、最初からいたようなしっくり感とゆるキャラみたいなポップで愛くるしい笑顔がめちゃくちゃによかった渡邉響くん。みんなで並んだ時にはっとするほどスタイルが良くて、よく見つけてきたなこんな子……となりました。

 響くんの七瀬望くんは、とにかく運動神経がよくてSOARAの飛び道具で、愛され末っ子ちゃん。高いところから飛び降りるのはまあいいとして、両手で猟銃みたいな大きさの武器を抱えたまま両脚でジャンプして一段高い舞台に飛び乗れるの、身体能力の高さがあまりにもすごすぎてギョッとしました。銃で殴りかかっていくの普通に怖いから遠くからスナイパーしててほしいけど、渡邉望くんはそういう子じゃないんだろうなあ。

 ベース、もともと弾けたのか練習したのかは不明ですが、結構余裕そうで微笑んでしまった。誰より動いて絶対赤色を見逃さないところがすごくすごく望くんだった。カーテンコールで人の話を聞かずに客席見ちゃうキャストが嫌いじゃないんだけど、彼はイブステ9名の中で唯一のそのタイプなので、どうかそのまますくすく育って欲しいですね。

 

 というわけで駆け足ですが、3次元に飛び出してきたSOARAくんと初めましてをしたおたくの拙い感想を読んでいただきました。

 ツキステ。も同じようなルートで、音源持ってる・ただしキャラ聞き分けできない・キャラ名ギリギリ・ほぼ舞台入り、という環境で、今でも大好きで特別な初代プロセラちゃんと出会い、あの時のパッションを書き留めていないことに後悔したこともあるため(今後イブステとどう付き合っていくのかはわからないですが)ファーストインプレッションを自分用に置いておこうと思った次第です。あとシンプルに、自ジャンルに初めて触れたおたくの感想を読むのが好きなので、そういう人がわたし以外にいるならと思って。読み苦しくてすみません。

 

 ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、ありがとうございました。

 

追記:ep3でディアドリが見られたら思い残すことはありませんのでよろしくお願いいたします。おたくより。