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スケート靴を脱ぐまえに

舞台・スケート他のセンチメンタルポエム備忘録

あんさんぶるスターズ!OnStageがどうして私に優しかったか

舞台など

 を書こうと思ったんですけど、ストレスフリー、としか答えが見つからなかったのでそれについて書きます。恐ろしくストレスフリー。じゃあ、私にとって他の舞台で感じたストレスってなんだったのか。

 御察しの通り愚痴めいたただの感想なので特に面白くないです。

 

 思うに、笑いのタイミングと量がよかったのではないかなと。

 面白いシーンやギャグパート、日替わりで、たまーーにやりすぎてない?っていうヒヤヒヤは存在したけど、日替わり終わりのゴーンという音に代表される音響や、通路から舞台へ・閉じた幕の前から開いた幕の奥へと切り替えられる場面転換が効果的に用いられていて、笑いが引きずられなかった。これ、本当に。

 

 個人的に脚本や演出の良し悪し(圧倒的に好みの問題)の他に、謎の暗転と客によるシリアスシーンにかぶる笑い声がストレスオブストレスなので、久々にそれがなかったのがきっとこの満足度につながったのだと思っている。

 2.5次元舞台は、普段小劇場などのストプレはおろか、そもそも生での2.5次元舞台も観ない、ライブビューイングでの観劇で終わらせてきた人々がその舞台の顧客になることが多いように感じる。これ来るなとは言えないでしょう?私には言えない。

 一度しか入らない人でも、その1公演のその席に支払い公式に入っている金額は、何度も入ってるオタクと同じだし、積んでる人のお金とか別に公式に入ってないし。

 

 で、舞台のマナーって別に調べるほどのものじゃないと思う人が多いと思うのね。というか私もそのタイプなので、多いとかって言い切ってしまうんですけど。

 いや自分のこと賢いとか思ったことないけど、それでも最初の、俳優とか何もわからなかった観劇から今まで、周りに迷惑かけたことないはずだし、恥ずかしいこともしてきてない。し、フツウの分別がつく人なら、調べなくても知らない初めての場所で、慣れた人に囲まれて、観劇中に喋ったり人の席蹴ったり謎の手遊びしたり間延びして笑うこととかしないでしょう?って思ってた。

 でもいるんですよねそういう人。ここから先は笑うとこじゃないよ、静かにするよってラインがわからない人、謎の動きをしてしまう人って一定数いる。ていうか身近にいて、こいつまじかよって思って、でも比較的理知的だと思ってた成人だったんだよ。できることがフツウだと思ってたけど、もうこういう人が流入する大きなマーケットになりつつあると思うのね。しかもそれは制作にとっても嫌なことではないらしい。新規開拓ですね。

 

 だから、まわりくどく言ってきたけど、2.5次元舞台に於いては特に、これからは演出が(言い方が悪いのは百も承知で)いかに観客をコントロールできるかが個人的には大事になってくると思う。

 あんステ、一桁しか入ってないけど、そういう演出でどうにかできるはずの、してほしい不愉快さが微塵も感じられなかった。だからストレスフリー。

 

 ここから特定できる範囲の、好きな人にとっては悪口みたいな感想になります。

 人によることはわかっているけど、シリアスで大切なシーンの素敵な台詞にかぶる笑い声ほど嫌いなものないから、絶賛されていた舞台でしたが、どうしてシリアスシーンの後ろで繰り広げられるサイレントのアドリブを誰も止めなかったのかわからなかった。これも一桁だけど何度も足を運んだから、アンケにも書いてみたけど、再演でも一緒だった。

 演出がそれを良しとしたのかなって思うのね、ということはこのすごーく面白い人気の演出家は、そのシーンを大切だと思わなかったってことなのかなと。

 それだけなら、世間からの評判もいい、今業界でトップレベルの人気の、すごくかっこいい画を作ってくれるし脚本のまとめ方もいいこの演出家と、大切にしたかったシーンが噛み合わなかっただけかな、私が悪かっただけかなと思うだけで済んだ。

 無力ないちオタクがどうしても大事に見たかったシーンは、もしかして今日は大丈夫かもって薄い期待を抱いて通ったどの公演でも、笑い声でうやむやにされてしまったけど。

 でも、他の舞台でもそれは起きた。ここまで笑わせるの?ここで話し出す役の声が聞き取りづらいし笑ってる観客はきっと聞いてない、結構重要なことを言ってるのにってことが沢山あった。上手に笑いが途切れなかった。

 

 もう客層のせいで終わらせられないと思う。若い子が多いからとかではないと思うんだよ、小劇場行っても変なところまで声出してずっと笑っちゃう年配の方や、関係者らしき人までいるんだから。気をつける人と、気をつけられない人って、もう分かり合えない。別ジャンルの話になるけどアイスショーとかバカ高い一番上の席に座ってる人の中に、正気?ってレベルの観客はゴロゴロいる。でもその人達お金落としてるわけですよ。当てて買ってるわけ。2.5もそういう風になっていくかもしれないじゃないですか。俳優のオタクがいつまでその俳優の出る舞台に大金落としてくれるのかなんて未知数でしょう。

 だから、演出家の腕が試されてると思った。その賭けにあんステは勝ったんだと思う。マナーが悪い人がいなかった!とかいうことではなく、演出によって防げることがあると思うし、それができていた、っていうこと。

 

 まあまとめると、最初から全通チケ確保してはいないけどその舞台にストレスが少なければ少ないほど沢山通ってお金落としたいからそういう客のためを思ってくれみたいな話になってきてしまいましたね。つべこべ言わずに金落とせよってなりますよね。

 

 でもやっぱり声高に言いたい。なんの逡巡もなく入る公演数を増やさせお金を落とさせてくれたあんステはやっぱり凄かった。2.5次元舞台として久々に、金平糖以外なんの不満もなかったと。